JA秋田厚生連 秋田厚生医療センター


当院で研修中の先輩医師や指導医が秋田県医師会報『秋田医報』や秋田市医師会報に投稿したのでご紹介します。

バレンタイン(20.2.15)

麻酔科  岩崎 洋一
 
 この文章は2月15日に掲載される予定です。一日前はバレンタインデーであります。とくに学生時代体育館の裏に呼び出されて チョコを渡されたという出来事も無く(義理で○○屋のパラソルチョコレートとペンシルチョコレートを貰ったぐらいで)チョコのような甘い思いではありません。
 さてそのチョコレートですが、最近、血圧との関連が報告されています。これはドイツの学者の発表ですが、『ポリフェノールを含有しているチョコレート (ダークチョコレート)の摂取により18週間で収縮期間が2.9mmHg低下した』と述べています(ちなみにホワイトチョコレートでは効果が無かったそうです)。 ほんの少しの低下ではありますが、3mmHgの低下でも脳卒中のリスクが8%低下するとの報告もあり、秋田県民としては見逃せない研究と思われます。
 血圧だけではく、喘息や花粉症との関係にも注目されています。原料であるカカオにはテオブロミン、チラミン、前述のポリフェノールなどの成分が 含まれています。テオブロミンはカフェインや喘息の薬と似た構造を持ち、肥満細胞からのヒスタミン放出を抑制する効果があります。チラミンは血管を 収縮させ充血を緩和します。また花粉症では鼻やのどで活性酵素が発生しており、ポリフェノールはこの活性酵素の消去作用があるそうです。 もちろんポリフェノールといえば赤ワインが有名ですが、チョコレート(とくにダーク)は赤ワインと同様にポリフェノールを多く含有する食品でワインよりも 手軽に日中でも摂取できます(晩酌時、ワイン片手にチョコレートをつまみにすれば完璧でしょうか?)。
 しかし良い面ばかりではありません。テオブロミンは多量に摂取すると、興奮、吐き気、頭痛などの症状が出ます。チラミンは、効果が切れると反動で 急激に血管の拡張が起こるので、食べ過ぎると鼻の粘膜が腫れて鼻血を出し、さらにテオブロミン同様、頭痛が起きたりもします。もちろん高カロリー、 高脂肪なので気をつけて摂取しないと医報座談会でもとりあげたメタボリック症候群へまっしぐらとなってしまいます。
 さて愛をこめたチョコレートなら問題ありませんが、(大)義理チョコの場合、こめられたメッセージが『これからもよろしくお願いいたします』、 『血圧や喘息、花粉症に気をつけてください』ならいいのですが、『頭痛や鼻血、メタボリック症候群に××××』というダークなものだったら・・・と 考えるとバレンタインも非常に奥深いものに思えてきます。
 そういえば学生時代、理科(地学)の授業でも習いましたね。・・・それはバンアレン帯(1958年人工衛星エクスプローラーとパイオニアの観測によって 発見された地球を取り巻く放射線帯)です。
 とっぴんぱらいのぷ~

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