JA秋田厚生連 秋田厚生医療センター


当院で研修中の先輩医師や指導医が秋田県医師会報『秋田医報』や秋田市医師会報に投稿したのでご紹介します。

広域農道のすすめ(23.1.10)

脳神経外科 小島 壽志
 

 10年ほど前からバイクのツーリングを再開しています。ツーリングといっても、過去の本会報に出ていた 畑澤先生や長谷山先生のような、九州や四国までといったロングツーリングではありません。 今さらそんな根性は持ち合わせておりませんし、もちろん雨の日は走りません。軟弱ライダーです。 お天気がよくて、患者さんの具合が落ち着いていて、病院の当番でない日に、時間にして3時間~半日くらい、 距離にして200~450キロ前後を走ります。この3つの条件がそろうのはむずかしく、したがってなかなか計画や 約束ができません。ですから、ほとんどソロツーリングになります。(お誘いを受けてもお断りさせていただいていた 先生方、申し訳ございません。この場を借りてお詫び申し上げます。)

 今日のおすすめは、マシンでもなくツーリング途中の食事や名物などでもありません。 道路です。道路でも、有名ななんとかスカイラインではありません。自分が走って単純に気持ちがよかった道路です。 ここでは、気持ちいいための条件があります。まず、車が多くてはいけません。 まっすぐでもいけません。適度にワインディングやアップダウンがなければおもしろくありません。 ワインディングでも鳥海ブルーラインのようにつづら折れはダメ。それほどの技量はないから。 信号や一時停止は少なく、できれば路面が良く新しければなおよい。そんな都合のいい道路があるの?。 実はあるんですね、これが。いわゆる広域農道というものでして、地元の人々には常識です。 秋田県には北は峰浜から南は雄勝まで、接続は少々難のところもありますが、長い距離のロードが多数存在します。 最近は大曲の花火の迂回路などとしてもネットで公表されていますので、ご存知の方も多くいらっしゃるかとは思いますが、 県内すべてと隣県の一部も含めまして、半日コースで回れそうなところをご紹介いたします。 (一部、秋田赤十字病院の石黒先生の「出羽グリーンロード、裏道のおすすめ」とかぶるところがありますが、ご容赦ください。)

秋田県
1.秋田中央広域農道

 八郎潟町夜叉袋から秋田市河辺神内に至る、国号7号、13号の東側に存在する総計56キロのルート。幅員8mで車もスイスイ。 路面も良好。途中金足片田から上新城道川を経て、添川までは県道112号、41号、15号を利用。 山の切り通しも大きく、ダイナミックな道路です。私は国道285号の五城目道の駅の西側が起点かと思っていましたが、 正式には7号線八郎潟町が起点との事です。そのほうが、能代山本広域農道との接続を考えれば、reasonableですね。 金足片田と下北手宝川の高速のガード下で、時々ねずみ取りをやっています。また、白バイも出没し、特に金足片田から 昭和にかけては脇道がコの字になってつながっている所が多く、さっきまで前を走っていた白バイがいつの間にか後ろについていた、 なんてこともよくありますのでご注意を。私自身は片田のガード下のレーダーと、河辺で白バイに切符を切られた経験があります。 くれぐれも安全運転で。

2.出羽グリーンロード
 愛称。正式には、出羽丘陵広域農道と雄勝西部広域農道を合わせたもの。秋田市河辺神内の秋田中央広域農道の終点から国道13号を少し南下すると入り口があります。 最終的に湯沢市山田上の宿(湯沢道路の須川インター近く)で県道311号を介して国道13号に接続されます。石黒先生の「おすすめ」にもありましたので、 詳細は省きますが、ワインディングありアップダウンのストレートありで幅員も広く景色もよく、結構楽しめます。 カバーするエリアも広く、四季おりおりの自然を肌で感じることができます。 一ヵ所だけ、北上する時に、横手の西側で県道48号と接続するところが急カーブになっていて注意が必要です。逆(南下時)は見通しがよいので大丈夫です。 昨年は熊の出没が多かった年でしたが、昔河辺のあたりで薮の中にもぐりこもうとした熊のおしりをみたことがあります。県立中央公園からの県道319号との交差点 (鳥居のあるところ)で、パトカーが陰に隠れて一時停止違反を見張っていることが結構ありますので、見通しがよく車が来なくても必ず止まってください。
(お知らせ;最近横手市大森猿田から大仙市南外の間で、地滑りによる路面の亀裂が生じました。残念ですが、この区間はしばらく通行止めになりそうです。)

3.能代山本広域農道
 国道7号三種町「ジュンサイの館」の交差点から、峰浜村のローソンのところまで続く、じゅんさい沼や畑のなかを疾走できる快速路です。 オンシーズンには、堆肥のいい香りがします。 地元の人には能代市街の混雑を避けて八森方面へ抜ける迂回路として親しまれているようです。秋田自動車道の完成に伴い、能代東インターへの進入路に一部使用されて しまったため、西側のコンビニ近くを迂回するルートに最近変更になりました。 八郎潟町夜叉袋から三種まで国道7号線の少々長い介在はあるものの、能代山本広域農道ー秋田中央広域農道ー出羽グリーンロードを乗り継ぐことで、 秋田県の北の端から南の端まで広域農道主体で縦断できます。「田舎の高速道路」といわれている所以かもしれません。

4.仙北北部第一、第二広域農道
 出羽グリーンロードが大曲の花火の西側の迂回路とすると、高速と国道13号をはさんで東側の迂回路になるのが、この広域農道です。 「第二」が河辺大張野で秋田中央広域農道と接続しており、平成17年にようやく開通しました。路面もまだきれいで、協和荒川の国道13号につながるため、 迂回路としても便利で出羽グリーンより車が多い印象です。実は開通前からかなり堪能させていただきました。山道から入ることができて、休日は工事も休みなので こっそり走ったものです。あの平成18年の大雪の際、国道13号が渋滞で大変だった時に迂回路として重宝しました。荒川からは国道46号と県道252号を介して仙北北部第一広域農道に つながり、松倉温泉を経て大曲パイパスの洋服の「青山」のところまで行くことができます。「第一」は車も少なく幅員も広くて疾走可能ですが、 中間に工事用の大型ダンプの出入りがあり、路面が泥ですべりやすいことがありますのでご注意を。現在は角館バイパスができましたので楽になったかとは思いますが、 角館の桜のシーズンは国道46号が渋滞で大変でした。そんな時は、仙北北部第一から県道10号や253号などを介して中仙を抜けて、次の仙北広域農道を利用して 白岩の二本杉を通過してわらび座、神代方面にぬけることも可能でした。

5.仙北広域農道(仙北スーパー農道)
 仙北平野の田んぼのど真ん中を東西南北に十字に走っています。平地の直線路なので、おもしろみには欠けますが迂回路としての機能は重要です。

6.みずほの里ロード
 別名、奥羽山麓大規模農道あるいは仙北東部広域農道とも言われてますが、標識は「みずほの里ロード」ですのでこちらが親しまれています。 角館のわらび座の近くから山裾ずたいに横手の清陵学院に至る全長約40kmのロングコースです。他に比べやや幅員が狭く、規格からは農免道路のようです。 夏は路肩の草が伸びてさらに狭く感じますが、通行車両がほとんどないのであまり苦にはなりません。 静かで里山の季節を感じさせるルートで、私の好きなコースです。これまでは、横手高校脇から横手市街を通らなければ主幹道路につながりませんでしたが、 最近(平成19年)ようやく横手公園をつらぬくトンネルが完成し、全線開通しました。次の雄勝フルーツラインへの接続も断然便利になりました。

7.雄平フルーツライン(雄平東部広域農道)
 横手市前郷から湯沢の駒形町まで。リンゴ畑の中を駆け抜けることができます。特に5月中旬はりんごの花が満開となりきれいです。 農薬散布時は薬の洗礼を受けることも。広域農道が終わっても、道なりに稲川町までよい道路が整備されています。 そのまま川連漆器資料館の前を通って皆瀬川の堤防を走りますと、夏でも山からの風が川面を通って涼しく、とても癒されます。さらには新装なった佐藤養助本店で 冷たい稲庭うどんをすすれば最高です。また、最近宇留院内トンネルが完成しましたので、県道307号と51号を介して国道13号にも接続が楽になりました。 ちなみにその13号線との接点はちょうど出羽グリーンロードの終点になりますので、時計回りに、秋田中央広域農道→仙北北部第二→仙北北部第一→仙北スーパー→ みずほの里ロード→雄平フルーツライン→出羽グリーンロード→秋田中央広域農道と一周することが可能です。

8.鹿角広域農道
 花輪古館から小坂荒谷までの約19キロ。幅員は7.5m。直線が基調で畑と林の中をつっ走りますが、横風が強かったなという印象があります。 私の好きなルート;国道285から国道103を経由して十和田インターの手前で右折して西山地区農免農道にはいります。 そのまま国道282号を横切って左方向に曲がれば、鹿角広域農道の入り口です。終点の小坂からは逆時計回りに樹海ラインをおりてきて、せっかくなので樹海ドームの東側の釈迦内農免農道を北上し、 国道7号線にぶつかったら大館西道路を南下して、次の項の比内山麓広域農道にはいり、国道285号に戻ります。これで大館鹿角地区の農道関係は制覇です。

9.比内山麓広域農道
 雰囲気が一般道と変わらないため、あまり面白みがありませんでした。つまんないので、途中の農免農道に寄り道したら大館工業団地に迷い込んでしまいました。 忠犬ハチ公の生誕の地が近いので立ち寄るのも一考です。この道は大館市街への迂回路にもなっているようです。

10.男鹿中央広域農道
 通称なまはげライン。観光地なのでほとんどの方は通ったことがあると思いますが、ここが農道と知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。 ゆるやかなアップダウンのあるラインで飛ばしたくなりますが、農家の軽トラも多く、事故って当院に運ばれてくるケースもあります。 これで男鹿温泉郷が大部近くになりましたが、観光地として男鹿自体に一時の元気がないのが気がかりです。 男鹿には寒風山山麓農免農道もあります。寒風山の東側の森の中を走りますが、天気が悪いと暗くて少し寂しいラインです。観光シーズンは五里合方面への迂回路として使えるかもしれません。

11.本荘由利広域農道
 南北線、東西線、第二(パノラマライン)の3路線から構成されています。仁賀保高原、南由利原を中心に県道32号、289号、285号さらには花立からフォレスタ鳥海を経て 鳥海町におりる道路も整備されて、ダイナミックなツアーが可能です。真夏日でも麓より幾分温度が低いので爽快です。 牧場や温泉、さらにはちょっと足をのばせば祓川・獅子が鼻湿原・鉾立など立ち寄れる箇所が多く、家族でドライブの時も楽しめます。ただ、天候が不安定の時は、土田牧場あたりは 雲の中に入ってしまって前が全く見えなくなることがありますので、山の天気にはご注意ください。

岩手県
1.盛岡西部広域農道

 最近全線開通したばかりで、路面もきれいで幅員も8mと広く、とても気持ちのよいロードです。雫石広域農道とつながり、盛岡市を囲んで環状広域農道とでもいうべき 構成となっています。ただ、盛岡市の東側を構成している部分なのに、なぜ名称が「西部」なのかわかりません。

2.雫石広域農道
 岩手山の南の麓の高原を走る快走路。夏の早朝に走ると爽快です。

3.岩手広域農道
 JR松尾八幡平付近から沼区内に至る東西のゆるやかなワインディングロードです。適度のアップダウンがあって、車も少なく好きなコースです。

4.二戸広域農道
 やや幅員が狭く、ちょうどみずほの里ロードに近い感じです。接続がわかりにくい箇所があって、山の中で迷子になりました。 とても山奥にあり、誰が利用するの?といった感じです。

5.軽米九戸広域農道
 南北に走る気持ちいい道路ですが、あっという間に終わります。

6.久慈広域農道
 広い農場をアップダウンしながら突っ切るダイナミックな道路です。

7.胆沢広域農道(あじさいロード)
 平地の直線路が主体。市街地も多く、農道というよりは一般路の印象。大型トラックなどの迂回路でしょうか。

8.東磐井広域農道
 北上山地を南北に走る、長い壮大な道路です。路肩に花が植えられてたりして好感の持てる道路ですが、一部まだ幹線道路に接続されていない箇所があり、 全面開通が待たれるところです。

青森県
1.八戸広域農道

 市街地を縫うように走る一見一般路ですが、西側はダイナミックなところもあり。

2.三戸広域農道(三戸フルーツロード)
 国道104号線と並走していて、国道自体も空いているので利用者がほとんどいません。 山の中に突然近代的で立派な橋(三戸望郷大橋)が現れてびっくりします。

3.アップルロード
 弘前市の南西部のりんご畑の中を走る道路ですが、どちらかというと市街地に近い生活路で、 おなじりんご畑の中なら雄平フルーツラインの方が私は好きです。

4.やまなみロード
 アップルロードに続いて走りましたら、こちらは人家も少なく岩木山の麓を突っ走るという感じで非常に爽快なコースでした。

5.屏風山メロンロード
 津軽半島の西側を南北に走るどこまでいってもまっすぐなロード。国道も並走しているので車も少なく、 直線路が好きな人はいいかも。

6.北津軽広域農道
 田んぼだけの平野のど真ん中を突っ切るまっすぐな道路です。走った印象は大潟村の雰囲気。ある意味気持ちいいです。  

山形県
1.最上東部広域農道

 雄勝峠を越えて金山の町を過ぎてすぐ、新庄市の東側に位置します。適度のワインディングとアップダウンがあり、しかもまだ新しく とても気持ちのよいコースです。裏道にするにもちょっと離れているため、車も非常に少なくありがたいです。 あまりに気持ちが良いので2往復してしまいました。終点の河川敷が公園になっていて一服できます。

2.最上広域農道
 新庄市の西側に位置します。幅員も広く、ゆったりしています。いい道なのですが短いのでちょっと印象が薄いです。




 以上、自分が実際に走ってみた広域農道についてコメントいたしました。農繁期は超低速の農耕車がいたり、泥で滑りやすかったり、 夜は街灯が少なかったりしますので、ご注意ください。では、よいドライブを。

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